さつま幼稚園のInstagramにて、子どもたちの日々の頑張りや努力を記載しましたが、その中で『結果よりも過程が大事』という内容を詳細にお話したいと思います。
子どもをどうやって教育していくのが良いのか?
☆ 子どもの主体性を大切に
☆ 褒めて育てていくというのが良い
といわれているけれども、実際に子育てをしているとなかなか難しい課題であると、親は悩んでしまいがちですよね。
実は、この様な子育ての悩みを長年研究しているスタンフォード大学の心理学教授「キャロル・S・ドゥエック」さんが子どもを対象に研究を進めるなかで、
『子どもは学ぶことが大好きで何にでも挑戦しようとする。その反面、失敗する事を恐れ、新しい事に挑戦をするのを避ける子どももいる』
事がみえてきたようです。
そして研究を進めていく中で、親がどのように子どもを褒めるかで、子どもたちの性格(努力型or失敗回避型)が変わってくるという衝撃の事実も分かってきたのです。
その研究結果が以下になります⇩
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
思春期初期の子どもたち数百人を対象に、知能検査のかなり難しい問題を解かせ、終わった後に生徒に誉め言葉を掛けた。(グループ分けをした子どもたちは、同じような成績の子)
1つのグループは、頭の良さを褒め、
もう一方のグループは、努力を褒めた。
すると、頭の良さを褒めた生徒は、いずれボロを出して自分の能力を疑われるかもしれないと、新しい課題を避け、同じ問題を解こうとする傾向が強くなっていった。
一方、努力を褒められた生徒達は、その9割が新しい問題にチャレンジする方を選び、学べるチャンスを逃さなかった。
つまり、努力した過程を褒めると、子どもは努力する事に喜びを感じるようになるという事が立証されたのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
実際に、私が担任を持っていた時にも同じような事を感じました。
一つの行事に向けてクラスで活動を進めていく中で、『結果や、順位』などに注視し過ぎていくと、興味のある子や得意な子は伸びていくのですが、苦手な子や挫折した子たちはどんどん意欲を低下させていき、次第に参加するのを拒むようになってしまいました。
クラスのまとまりも弱く、絆を深める行事というものが何のためにあるのか❓
と、葛藤したこともありました。
一方、結果だけではなく頑張った事や、努力や過程を大切にして進めていくと、子どもたちの士気が上がり、得意な子が苦手な子に対して優しくフォローしたりと、周囲をプラスに波及させていく効果もありました。
得意な事は皆違うので、互いの良さに気づいたり、クラスの人間関係がどんどん深まっていくようになりました。
このように、同じ内容を進めていくにあたって、言葉かけや対応1つでクラスの雰囲気や絆が大きく変わってしまう事が幼児教育の奥深さでもあり、しっかりと考えて教育をしていかなければならない事であると私は考えています。
褒める事はとても大切な事ですが、使い方によってはプレッシャーを与えたり、過度な期待へと変わってしまう場合もあり、そういうエラーを与えない為には、ハグなどのアタッチメントも大切です✨
ご家庭でも、コミュニケーションの一つとして意識してみると、子育て問題の解決の糸口になるかもしれませんよ✨